焼香の御作法 天台宗編


『天台宗の焼香』

 今回は天台宗の焼香の作法について紹介していきます。

日本の天台宗は今から1200年前に開かれた宗教であり、宗派のうちの多くが天台宗の影響を受けて派生しました。

「抹香での焼香」と「線香での焼香」の二つございますが、こちらでは一般的な作法や流れをお伝えします。

〇抹香の場合

 1.焼香台の手前で、一礼をする

 2.抹香(粉末状のお香)を右手の親指、人差し指、中指の3本でつまむ

 3.つまんだまま手のひらを仰向けにする

 4.抹香を額の高さまで掲げて(押しいただく)、香炉の炭の上に落としてくべる

 5.3回もしくは1回、焼香をする

 ※地域によって回数が変わる場合もある

 6.その場で手を合わせて合掌、一礼をする

 7.2,3本後ろに下がって、一礼をする

〇線香の場合

 1.焼香台の手前で、一礼をする

 2.ろうそくに火がついていなければ、火をつけておく

 3.線香に火をつける(煙が出ていることを確認する)

 4.香炉の中に3本立てる(手前側に1本立て、2本は奥側に逆三角形になるように立てる)

 5.その場で手を合わせて合掌、一礼をする

 6.2,3本後ろに下がって、一礼をする

以上が、天台宗の焼香の作法ですので、葬儀に参列された際には参考にされてください。

次回も引き続いて、他の宗教の焼香についてご紹介していきます。