葬儀、葬式、お通夜のマナーについて 挨拶、服装など


法要・法事の種類

目次

法要とは

1.忌日法要 種類と執り行う時期

(1)初七日(しょなのか)

(2)二七日(ふたなのか)

(3)三七日(みなのか)

(4)四七日(よなぬか・ししちにち)

(5)五七日(いつなのか)

(6)六七日(むなのか・むなぬか)

(7)七七日(しちしちにち・なななぬか)

(8)百カ日(ひゃっかにち)

2.年忌法要 種類と執り行う時期

(1)一周忌

(2)三回忌

(3)七回忌

(4)十三回忌

(5)十七回忌

(6)二十三回忌

(7)二十七回忌

(8)三十三回忌

(9)三十七回忌

(10)四十三回忌

(11)四十七回忌

(12)五十回忌

3.法要・法事の準備

4.法要・法事の服装、マナー

法要とは

法要には、故人が亡くなってから四十九日まで7日ごとに行われる「忌日法要」、そして1年後以降に行われる「年忌法要」があります。年忌法要は定期的に故人を供養する法要で、代表的なものに一周忌や三回忌、七回忌があります。執り行う時期は故人の亡くなった月と日にちに合わせて予定されます。

要には遺族や親族が集まり、僧侶を招いて故人の供養にお経をあげてもらいます。その後、お墓参りや会食するなどが一連の法要の流れです。

何回忌まで年忌法要を行うかは宗派や地域、菩提寺、ご家庭などにより異なりますが三十三回忌法要を弔い上げとするのが一般的です。

かし、近年では高齢化に伴い故人が亡くなられてから歳月が経てば参列者は高齢化し、故人を知る人も少なくなるため、それよりも早い時期の法要を弔い上げとする場合もあります。

1.忌日法要 種類と執り行う時期

忌日法要 とは、亡くなった日から7日ごとに行う法要のことを言います。忌日法要は、7日目の初七日法要から100日目に執り行う百か日法要まで計8回ありますが、全ての忌日法要を執り行う家は稀です。

(1)初七日(しょなのか)

初七日法要は、故人の命日から7日目に行われる法要です。故人が三途の川を渡る時期だとされており、無事に川を渡れるように親族、故人にゆかりのある人たちで祈ります。また最近では葬儀の日に初七日法要も執り行う人も増えています。これを繰り上げ法要などと言います。

(2)二七日(ふたなのか)

ニ七日法要は、故人の命日から14日目に行われる法要です。ニ七日では、故人が生前に行った盗みの罪について審判されると言われています。ニ七日法要で少しでも故人の罪を軽減できるように祈ることで、現世から故人へ善を送ることができるとされています。ニ七日法要でのお供え物は、線香やろうそく、果物やお菓子などの形に残らないものを備えるのが良いとされています。これは、不祝儀が長く残らないようにという気持ちを表しています。

(3)三七日(みなのか)

三七日法要は、故人の命日から21日目に行われる法要です。三七日法要は、規模を小さくして僧侶と親族のみで執り行ったり、また法要自体を執り行わないという家もあります。親族や菩提寺など関係者と相談し、法要を執り行うかどうか決めていくことが大切です。

(4)四七日(よなぬか・ししちにち)

四七日法要は、故人の命日から28日目に行われる法要です。この法要も三七日法要と同様に、小規模に執り行われることがほとんどで、家によっては四七日法要を執り行わない場合もあります。

(5)五七日(いつなのか)

五七日法要は、故人の命日から35日目に行われる法要です。親族と僧侶のみで読経を行い故人の冥福を祈るのは、これまでの法要と同様です。しかし、地域によっては五七日法要を忌明け法要として執り行うところもあります。

(6)六七日(むなのか・むなぬか)

六七日方法は、故人の命日から42日目に行われる法要です。これまでの法要と同様に親族と僧侶のみで小規模に執り行う法要です。

(7)七七日(しちしちにち・なななぬか)

七七日法要は、故人の命日から49日目に行われる法要です。

この法要は四十九日法要とも言われ多くの人に知られている法要です。

この日に故人が来世に生まれ変わる世界が決まる大切な日とされています。

四十九日法要では僧侶、親族や故人と生前ご縁があった方々に参列していただき、一緒に故人の冥福を祈ります。その後、遺骨をお墓に納め、参列者と食事会を催します。また、これまで使用されてきた白木位牌は、菩提寺に納められ、新たに本位牌が仏壇に置かれるようになります。

四十九日法要を忌明けとすることが一般的で、喪に服していた生活から普段通りの生活へ切り替える日となります。

(8)百カ日(ひゃっかにち)

百カ日法要は、故人の命日から100日目に行われる法要です。

四十九日法要で忌明けとする家がほとんどであるため、親族と僧侶のみで執り行うのが一般的です。または家によっては執り行わない場合もあります。

2.年忌法要 種類と執り行う時期

年忌法要とは、定められた年の命日に行う法要のことです。

亡くなった年を1年目とし「一周忌」、2年目を「三回忌」、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)と、3と7が付く年と五十回忌、百回忌の計13回あります。一般的に三十三回忌を「年忌明け」とし弔い上げにするのが一般的です。

(1)一周忌

一周忌とは、故人が亡くなってからちょうど一年が経った命日の事です。年忌法要のなかで最も重要とされています。

一周忌法要には、遺族や親族、友人、知人など故人と親しかった人が参列します。僧侶の読経の後、焼香・食事(お斎:おとき)をするのが一般的です。

命日が平日に当たっていて仕事や学校で都合が悪い場合には、日にちをずらすこともできます。ただし、その際は、命日の後ではなく前倒しをするのがならわしです。

(2)三回忌

三回忌とは、亡くなってから満2年に行う法要で一周忌の後に行います。一周忌が過ぎると、「回忌」という数えになり、亡くなった日を忌日に含むため一周忌以降は数え方に注意が必要です。三回忌法要は基本的に一周忌法要と同じで親族や故人と親しかった方々を招き、故人の供養と食事を行います。

(3)七回忌

七回忌は故人を亡くしてから六年が経過した日に行われる法要です。一周忌や三回忌よりも規模が小さい法要になることが多く、基本的には僧侶と親族のみで執り行われるようになっています。七回忌の7という数字は、仏教では重要な数字であるとされています。人間の迷いや姿である「六道」の世界を超えたことやお釈様が誕生した直後に7歩あるいたと言われています。

(4)十三回忌

十三回忌とは、故人を亡くしてから、満12年で行う法要です。遺族などごく近親者のみ行うのが一般的です。七回忌と同様に僧侶と親族のみが集まって故人を供養するケースがほとんどで小さな規模で冥福を祈るという流れが多いです。

(5)十七回忌

十三回忌とは、故人を亡くしてから、満12年で行う法要です。遺族などごく近親者のみ行うのが一般的です。七回忌と同様に僧侶と親族のみが集まって故人を供養するケースがほとんどで小さな規模で冥福を祈るという流れが多いです。

(6)二十三回忌

年忌法要の一つで故人が亡くなってから満22年目の命日に行う法要です。 故人が亡くなった年を1年目とする数え年では23年目にあたるので「二十三回忌」といいます。

(7)二十七回忌

二十七回忌とは、故人が亡くなってから満26年目に行う年忌法要です。 亡くなった年を1年目とする数え年では27年目にあたるため「二十七回忌」といいます。 仏教では、1周忌の後は3と7のつく年に年忌法要を行います。

(8)三十三回忌

三十三回忌は故人がなくなってから満32年目の祥月命日におこなう法要です。

年忌法要は七回忌以降だんだんと縮小され、家族だけでおこなうことも多いです。

近年は三十三回忌をもって弔い上げとし、個別の法要を終わらせて永代供養とするケースも増えています。

多くの仏教宗派では死後33年経つとすべての人が極楽浄土へ行けるとされているほか、遺族が高齢になり法要をおこなうのが大変になってくるからという理由もあります。

三十三回忌法要をおこなう場合は、その他の法要と同じように香典やお布施、引き出物などを準備しましょう。

弔い上げの法要とする場合は、親戚や友人などもお呼びして盛大におこなうこともあります。

(9)三十七回忌

三十七回忌(さんじゅうしちかいき)」とは、故人を偲ぶ36年目の命日に行う法要のことを言います。 三十七回忌の前の大きな法要としては、「三十三回忌(さんじゅうさんかいき)」がありますので、三十七回忌は省略される場合もあります。

(10)四十三回忌

四十三回忌とは故人が亡くなってから満42年目の命日に行う法要です。

(11)四十七回忌

47回忌は故人の死後満46年目に行われる法事のことをいいます。

3回忌以降末尾に「3」と「7」が付く日に、法要が行われてきました。

これを年忌法要といい、50回忌を持って弔い上げとなって法要が終了します。

(12)五十回忌

亡くなってから満49年を迎える年に行う法要です。この法要を持って弔いあげ(故人が極楽往生したとすること)となる宗派もあります。神道の場合は五十年祭がこれにあたり、この祭事を持って故人が神になると考えられる場合もあります。キリスト教の場合は五十回忌にあたるような法要はないが、10年・20年と区切りの時期に、ミサや記念の集い (カトリックとプロテスタントによって名称は異なる)を行い、故人を偲ぶ。※この五十回忌を法要のめどとされる場合が多いですが、この後にも百回忌(故人が亡くなってから99年目)百五十回忌(故人が亡くなってから149年目)の法要が執り行われることもあります。ちなみにお弔い上げの法要としては、この五十回忌か三十三回忌までとする宗旨宗派が多いです。

(13)百回忌

百回忌は満99歳を迎える年に行う法要です。

3.法要・法事の準備

法事の準備は余裕を持って2~3ヶ月前から始めるのがおすすめです。

①日時を決める

法事の日時は、命日に行うことができればそれに越したことはありませんが、平日は難しいケースが多いため、参列者が集まりやすい土日祝日を選んで日時を決めることが多いでしょう。 ただし、仏教では命日の後に法事を行うことは縁起が悪いとされているので、命日以外に開催するのであれば直前の土日祝日が望ましいでしょう。

②法要を行う場所、会食会場を手配する

法事の日時が決まったら、早めに会場の手配をしておきましょう。

菩提寺がある場合には、菩提寺の本堂で行うのが一般的ですが、自宅や墓地・霊園の法要室で行うこともあります。

法要後の会食については、自宅で仕出し料理を振舞うケースやお寺近くのホテルなどの会食会場を利用するケースなどがあります。飲食店や会食会場については、予約が埋まることもあるので早めの準備が大切です。

③案内状の準備

法事へ招待する参列者についても、施主側で決めておく必要があります。

四十九日や一周忌までの法事では、親族だけでなく、特に関係の深かった友人や知人を招待することもありますが、三回忌以降は基本的に親族のみを招待すれば問題ないでしょう。

法事の日時が決まったら、案内状の準備は早めに済ませておきましょう。

④僧侶を手配する

菩提寺がある場合には、菩提寺の僧侶に依頼をしましょう。

日時がどうしても合わない場合は、同じ宗派の別の寺院の僧侶を紹介されるケースもあります。菩提寺がない場合には、僧侶派遣サービスなどを利用して宗派に合う僧侶に依頼すると良いでしょう。ただし、菩提寺があるケースでは他のサービスを利用することでトラブルになることもあるので注意しましょう。のホテルなどの会食会場を利用するケースなどがあります。飲食店や会食会場については、予約が埋まることもあるので早めの準備が大切です。

⑤案内状の準備

法事へ招待する参列者についても、施主側で決めておく必要があります。

四十九日や一周忌までの法事では、親族だけでなく、特に関係の深かった友人や知人を招待することもありますが、三回忌以降は基本的に親族のみを招待すれば問題ないでしょう。

法事の日時が決まったら、案内状の準備は早めに済ませておきましょう。

僧侶を手配する

菩提寺がある場合には、菩提寺の僧侶に依頼をしましょう。

日時がどうしても合わない場合は、同じ宗派の別の寺院の僧侶を紹介されるケースもあります。菩提寺がない場合には、僧侶派遣サービスなどを利用して宗派に合う僧侶に依頼すると良いでしょう。ただし、菩提寺があるケースでは他のサービスを利用することでトラブルになることもあるので注意しましょう。

送迎バスの手配

最寄り駅から寺院までの移動や、寺院から会食会場までの移動に送迎バスの利用を考えている場合には、できるかぎり早めに手配するようにしましょう。

参加人数からバスの種類を決めて、複数のバス会社で見積もりをしてもらい、納得できるところに依頼すると良いでしょう。

引き出物の手配

引き出物は、香典を持参した参列者にお渡しするものです。

内容については、「ご不幸がなくなるように」という意味でお茶やコーヒー、お菓子などの飲食物や洗剤などの日用品(使ってしまえばなくなるもの)を選ぶのが一般的となっていますが、ある程度の数を揃える必要があるため、早めに準備しておくほうが良いでしょう。

引き出物の金額については、東日本では香典の半額、西日本では香典の3分の1程度が相場です。また、表書きについては宗派関係なく使える「志」を選ぶと良いでしょう。

4.法要・法事の服装、マナー

遺族の服装は政礼装です。男性はブラックスーツで靴下や靴は黒を着用します。女性は黒の長袖のワンピースやスーツを着用し、ストッキングやバック、装飾品も黒を身につけます。法事に出席する人は男性などのスーツ、女性は装飾を着用し、その他のものは遺族と同様です。「法事には、喪服を着ていけば間違いないだろう」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、参列する法事によって服装が異なるということがお分かりいただけたと思います。これらのことを知らず、間違った服装で法事に出席すると、ご遺族の方に失礼に当たることもあるため、気を付けなければなりません。


法事は故人様を偲ぶと同時に、故人様とご遺族に対して敬意を示す場です。そのような場にそぐわない服装で出向き、どんな風に故人様を偲んで過ごせば、その気持ちは伝わるでしょうか。服装は、その人の「人間性」を推し量る物差しともされています。そのことを忘れず、誠意を持って場に適した服装を選びましょう。