一口に「葬儀」と言っても日本全国、地域ごとに風習やしきたり、マナーなどが異なります。
お通夜の後、故人を偲び食事の席を設けますが関東と関西では違いがあります。
関東では「通夜ぶるまい」と呼ばれる親族や参列者の方々にオードブルや大皿料理の食事を振る舞う風習があります。一方、関西では身内で食事をすることはありますが、参列者に食事を振る舞うことはなく、参列者は通夜が終わった後はそのまま帰るのが一般的です。
火葬の後に故人のお骨を拾って骨壺に入れることを収骨(拾骨)といいますが、関東では基本的に故人のお骨を全て拾い上げます。一方、関西では頭部やのど仏、腕、胸などの主要なお骨だけを拾います。そのためお骨を収める骨壺の大きさにも違いがあり、関東では7寸、関西では5~6寸の骨壺が使われます。
東京で葬儀を行う場合、逝去してから葬儀まであえて何日間か日にちを空ける場合があります。もちろん条件さえ問わなければ急ぐことも可能ではありますが、数日空けることで落ちついて準備を進めることが出来たり、時間帯や式場の利便性などの条件が良い方を選択できたりするので数日の日延べを選択されます。基本的に葬儀の日程を決める際はまず火葬場の状況を確認し、同時に宗教者のご都合に合わせて決めていくことになります。
風習やしきたりは地域ごとに異なり、また同じ地域であっても違いが生じることもあります。事前に宗教者や葬儀社に相談してみると良いでしょう。