目 次
終活とは
終活をするメリット
(1)人生の振り返りができる
(2)これからの人生が充実がする
(3)家族の負担を減らせる
(4)遺産相続のトラブルを回避できる
(5)「死」に対する不安を軽減できる
終活の具体的な活動
(1)エンディングノートを書く
(2)遺言書を書く
(3)お墓のことを決める
(4)希望する医療を示しておく
(5)最後の時に連絡をしてほしい相手を示しておく
(6)葬儀のことを決める
終活をはじめるタイミングはいつがいいの?
近年の新しい供養の形として散骨があります。散骨とは、ご遺体を火葬後、遺骨を粉骨して粉状になった「遺灰」を故人の思い入れのあった場所や生前希望していた場所などに撒いて供養する方法です。山や海などで散骨される方が多く、遺灰が自然に還ることから自然葬の一つとされています。
また、散骨は新しくお墓を建てる必要がなく、お墓を購入する費用やお墓を管理する手間がないため選択される方が増えている傾向にあります。今回は散骨の種類や方法、注意点などについてご紹介いたします。
終活には、資産や物品の整理をするということが目的の他に、これまで培ってきた人間関係や自分の人生を振り返るという大きな目的もあります。終活に取り組んだ時間は、今までの人生を静かに振り返ることができ、自分の人生で起こったさまざまな出来事を思い出すよい機会になになります。
終活を行うことによって、残りの人生をどう生きたいか、どう過ごしていきたいかが明確になり、残された時間を有効活用できるようになります。また、老後の不安や課題に早く気付いて対処できるので不安や悩みが少ない、充実した老後生活を送ることができます。
葬儀やお墓、遺品、相続のことなどについて何も意思表示していない場合、残されたご家族は決めるべきことが沢山あり大変です。エンディングノートなどに自分の意思を記し、残しておけば家族はエンディングノートを見ながら葬儀などの段取りをスムーズに行うことができます。残されるご家族のためにも終活を行うことをおすすめします。
自分の死後、残された家族が遺産相続でトラブルになり、親族と不仲になったり、憎みあう関係になるのは避けたいものです。そうならないためにも終活では、遺産の分配や相続方法などについても具体的に検討し、決めておくことをおすすめします。必要な場合は、遺言書を作成した方が良いでしょう。
誰もが自分の「死」について不安を感じています。終活はこれまでの自分の人生を振り返り、これからの人生を有意義に生きて行くための活動です。エンディングノートなどを作成する終活の中で、自分の人生を振り返り、自分自身の価値観を改めて見つめ直すことができます。そして、自分の人生を客観的に捉えられ、「死」への不安も少しは軽減できると思います。
エンディングノートとは、これまでの自分の人生を振り返り、もしもの時に備えて家族、友人に伝えておきたいことや自分の希望、意思など書き留めておくノートのことです。エンディングノートを書くことで、自分自身を見つめ直し、この先のどうのように生きていきたいかを考えるきっかけになります。
エンディングノートを書く際は専用ノートを活用する方が多いですが、普通のノートでも大丈夫です。法的効力がないので気軽に書いて何度も書き直しができます。いざ書こうとすると、なかなか書き出せないかもしれません。自分のペースで、まずは比較的簡単に記入できる項目から始めてみましょう。以下にエンディングノートに書く内容をご紹介いたします。参考にしていただければと思います。
【自分のこと】
氏名、生年月日、住所、本籍地、
趣味、好きな食べ物、日々の楽しみなど
【交友関係】
葬儀の時に連絡してほしい人
親戚や友人の連絡先
【身の回りに関すこと】
家族や親戚や友人に遺すもの
処分するもの
ID、パスワード
健康保険証・年金手帳・お薬手帳の保管場所など
【契約に関すること】
スマートフォンや携帯電話、インターネットプロバイダ、
電気、ガス、水道、家賃、衛星放送、
新聞、など雑誌
【資産に関すること】
預貯金(銀行名、支店名、口座番号)
不動産、生命保険、クレジットカード情報
借入金、ローン、保証人など
【葬儀・お墓に関すること】
菩提寺の連絡先
喪主をお願いする人
希望する埋葬方法や墓地
葬儀の規模、予算など
【医療・介護のこと】
かかりつけの病院、医師
希望する終末期医療
遺言書とは、被相続人(故人)の最終的な意思表示を記したものをいいます。遺言書を残していない場合、相続人同士で遺産分割協議をする必要があります。相続トラブルを回避するためにも遺言書は有効です。遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」があります。
【自筆証書遺言】
自筆証書遺言は遺言者本人が全文を手書きします。(パソコンは不可)作成する筆記用具に決まりはありませんが、長期保存が可能な便箋や原稿用紙に、ボールペンや万年筆等で書くと良いでしょう。保管は自らの責任で自由な場所に保管できますが、不安な方は法務局で保管制度が始まっていますので、こちらを利用されると思います。
自筆証書遺言には下記の4つの記載が必要です。
①氏名
②作成年月日
③本文
④押印(実印が良い)
【公正証書遺言】
専門家を交えて、作成する遺言書が公正証書となります。
公正証書遺言は、遺言者本人が証人2名と公証役場に出向き、公証人に遺言内容を伝え、公証人が遺言書作成します。必要なものとして2名の証人と遺言書の戸籍謄本や住民票、印鑑証明書等の書類が必要です。作成された遺言書は公証役場で保管されます。費用は必要ですが確実な方法です。
【秘密証書遺言】
秘密証書遺言とは遺言書の内容を秘密にし、存在だけを公証役場に証明してもらう遺言書のことです。遺言書の内容を他者に知られることがないのがメッリトです。遺言者本人が作成した遺言書に封をし、証人2名と公証役場に出向き、存在を証明してもらいます。公証人と証人にも遺言書の中身を見られることはありません。保管は自らの責任で自由な場所に保管できます。
一昔前は伝統的なお墓を建てる事が当たり前でしたが、最近では様々な埋葬方法を選ぶことができます。主な埋葬方法としては、「一般墓」「樹木墓」「納骨堂」などがあります。
一般墓というのは、「お墓」といわれて最初に浮かぶ昔ながらのスタンダートなお墓です。墓石には「〇〇家」「〇〇家之墓」などの家名が彫られていることが多く、「先祖代々之墓」と彫れられているお墓もあります。形状としては、和型・洋型・デザイン型という下記の3つがあります。
【和型】
和型の原形は仏舎利塔であるといわれ、複数の部位と組み合わせてできていて、遺骨を納める空間である「カロート」を保護しながら花器、水鉢を置き、お墓を建てた日時を刻み家名を刻んだ縦長の「竿石」が置かれる形です。
【洋型】
洋型の基本的な造りは和型と同じですが、全体に横長で背が低いのが特徴です。和型と洋型に刻む文字に決まりがなく好きな言葉を選ぶことができます。「絆」「永遠」「祈」などが多く見られます。また「ありがとう」「いつまでも一緒に」というメッセージを彫ることも可能です。
【デザイン型】
和型洋型でもなく、お墓を袞竜する方に要望に沿って自由にデザインができる墓石があります。
例えば、バスケットボール、サッカーボール、☆の形など表現し墓石を作ることが出来ます。
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草木をシンボルとしたお墓です。宗教を問わず承継者不要なことから「自分のお墓のことで人に迷惑をかけたくない」「経済的に困窮のため」「後継ぎが居ない為、永代的に管理してほしい」等の理由で選択される方が多いです。「合祀」「共同埋葬」「個別埋葬」などの埋葬方法があり、埋葬する場所は、〈里山型〉〈公園型〉があります。いずれにせよシンボルツリーを選びネームプレートをつけて目印を付けています。
納骨堂とは、ご遺骨を収めた骨壷を収蔵する施設のことです。室内にあるので天候に左右されずお参り出来ることや草むしりなどの管理が不要です。ロッカー型や墓石型、仏壇型などの種類があります。お骨を納める注意点として、永代使用料・管理費などが必要になります。納骨堂を決める際には、実際に現地まで足を運んで自分たちの要望が一致しているか確認して行うことも肝要です。
終末期医療(ターミナルケア)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「終末期」とは、病気などの進行により、余命がわずかとなった状態をいいます。その終末期に行われる医療の事を終末期医療といいます。
終末期に近づいた時、自分はどのような医療を望むのかを早い段階から家族と話し合って、エンディングノートに記しておくことが望ましいと思います。終末期医療の選択は、患者本人に意識があれば本人の意思が尊重されますが意識がない場合、または意識があっても判断力がない状態の場合は家族にその判断が任せられます。
参考までに終末期医療に行われる代表的な処置をご紹介いたします。
【人口呼吸】
人工呼吸とは、自発的に呼吸が出来ない方に対して行われる処置で、人工呼吸器を用いて酸素を肺に送ります。人口呼吸器をつないでいる間は生命を維持できますが、外すとそれが難しい状態になります。
【人工栄養】
人工栄養とは、口から食事ができない(栄養摂取ができない)方に対して行われる処置です。チューブを介して流動食を直接胃に注入する「胃ろう」と、血管に栄養剤を点滴で注入する方法があります。
【人口透析】
人口透析は、慢性腎不全の方に行われる処置です。腎機能が低下して正常に働かなくなると血液中老廃物の除去ができなくなります。そうした場合に、人工透析によって血液中の老廃物の除去や電解質の維持、水分量の維持を図り、尿毒症を予防します。
危篤や訃報の連絡は、直ちに行うことが必要です。
連絡してほしい人のリストを事前に作成して、エンディングノートに記載しておくと良いでしょう。
自分の葬儀は自分で取り仕切ることができないため、どのような葬儀にしたいのか、参列してほしい人などを予め示しておくと良いでしょう。葬祭のおおすみでは、無料でご葬儀の相談を随時承っております。事前に葬儀相談を行うことで、葬儀に対する準備を行うことができ、家族や親族の負担を軽減することもできます。
葬祭のおおすみは様々なご要望に合わせたご葬儀プランをご提案させて戴きます。小規模から大規模な葬儀まで、ご要望に応えられるようさまざまな葬儀プランをご用意しております。いつでもお気軽にご相談下さい。
終活はいつ始めれば良いのでしょうか?終活を始めるのに年齢は関係ないと思います。20、30代と若い世代も終活をしている方はいらっしゃいますし、70、80代になって始める方もいらっしゃいます。また、子供や孫が誕生した時や定年を迎えた時などの人生の節目をきっかけに始める方もいらっしゃいます。
終活は自分の人生の振り返りや、持ち物の整理、エンディングノートの作成など行うことが沢山あり、ある程度の時間が必要になります。そう考えると今日からでも一つずつできることから始めてみるのが良いかもしれません。
葬祭のおおすみでは終活のご相談も承っております。エンディングノートの販売や書き方のご指導も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
【終活に関するご相談・お問合せ】
葬祭のおおおすみ
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