「ご愁傷様です」は、葬儀や法事の時に使う事が多く、「何となく悲しい言葉」として認識されていますが、具体的にどういった意味があるのでしょうか?
「愁」の字は「うれいる」「うれい」と読み「なげき悲しむ」という意味があります。
また、「傷」には「きず」「けが」以外にも「心をいためる」「辛く思う」といった意味があります。この2つの由来から、「心をいためる事を悲しく思う」という事が表現できる言葉であることが分かります。そこに丁寧語である「ご」と「様です」を付けることにより自分自身ではなく特定の相手に捧げる心遣いの言葉になってきます。
自分が遺族の立場で「ご愁傷様です」と言われた場合の返事の仕方には明確なきまりはありませんが、一般的に行われる返事のパターンは、ある程度決まっています。広く使われる返事の一つが「恐れ入ります」です。「相手のご厚意に恐縮する」と言った意味があります。
「ありがとうございます」も返事の一つですが、不謹慎・縁起が悪いと感じる方もいますので気遣ってくれている気持ちに対しての感謝がしっかりと伝わるように「ご丁寧にありがとうございます。」「お心遣いありがとうございます。」と配慮の言葉も付け加えるとより相手に伝わりやすくなるでしょう。
気持ちに整理がつかず返す言葉が思いつかない時は、なにも言わずに黙礼するだけでも問題はないといえるでしょう。